【導入事例】株式会社インビクト様
業務活用意欲100%。「効率化×品質向上」を実現するパートナーとして、全社的な生成AI活用への第一歩を。
(左から)弊社代表 上野 和哉、株式会社インビクト 取締役副社長 長山宏史様、同社 IT企画課 課長 濵田祐一様
鹿児島県を拠点に、「福祉を楽しむ」を企業理念として掲げ、就労継続支援事業や共同生活援助、企業主導型保育園など、多角的な障害福祉サービスを展開されている企業、株式会社インビクト様。「福祉の可能性をとことん追求する」という強い意志のもと、多様な個性が躍動できる社会の実現を目指されています。
今回は、弊社の提供する「生成AIリテラシー研修」をご利用いただき、現場職員の皆様を中心とした実践的なワークショップを実施。個人情報の取り扱いが非常に重要な業種において、リスク管理と業務効率化を両立させるための取り組みについて伺いました。
1. 導入前の課題:業務の属人化とセキュリティ不安
膨大な書類作成による業務圧迫
報告書など、1人のスタッフで複数名分の書類を作成する必要があり、多大な時間を取られ業務を圧迫していた。
担当者による文章品質のばらつき
スタッフ個人の文章作成スキルによって報告書の仕上がりに差が生じており、品質の均一化が課題となっていた。
ITへの苦手意識とツールの乱立
PC作業に苦手意識を持つスタッフが多い中、事業所ごとにバラバラのAIツールが使われており、全社で統一された運用ができていなかった。
セキュリティリスクへの強い懸念
要配慮個人情報を扱う事業の性質上、情報漏洩などのリスクに対する不安が強く、本格的なAI活用に踏み出せていなかった。
2. 現場の声:リスクへの不安から、活用への自信へ。
3. 導入の成果:業務効率化と安全なAI活用基盤
4. 組織全体に広がる、多角的なAI活用と評価ポイント
導入時に評価いただいたポイント
「安全な活用ルール」の共通認識:セキュリティや個人情報に関するリスクを全員で学び、会社として統一した安全な運用方針を示すことができた点。
品質の均一化:個人の文章スキルに依存せず、AIを活用することで誰でも一定以上の質の高い報告書が作成可能になる点。
ITへのハードル低下:PC作業が苦手な職員でも直感的に使える仕組み(カスタムAI)を知り、現場が自発的にAIを使える手応えを得られた点。
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記録・文書作成の効率化
報告書、支援記録、会議録の要約などを自動化し、現場の膨大な事務負担を軽減 。
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個別支援計画の高度化
利用者様の状態や必要な情報を入力することで、より精度の高い個別支援計画のドラフト作成を支援 。
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計画・管理業務の最適化
複雑な職員のシフト作成や人員配置の検討、データ集計などの管理業務をAIが強力にサポート 。
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アイデア創出と業務改善
自分以外の客観的な視点を取り入れた壁打ちや、現場からの新たな業務改善提案のアイデア出しに活用。
5. 具体的な活用事例と今後の展望
熱気に満ちた研修風景
研修内で作成した「カスタムAI」はいかがでしたか? 今回の研修で専用の「カスタムAI」を作れると知り、これならPC作業が苦手な職員でも簡単に使えると実感しました。実際に作成した「カスタムAI」では、これまで1件あたり30分〜1時間かかっていた報告書作成時間を大幅に短縮できるだけでなく、職員の文章スキルに依存していた「品質のバラつき」を均一化できる点が非常に大きな収穫です。現場のアンケートでも「シフト作成」や「支援アイデアの壁打ち」など、自発的な活用アイデアが次々と生まれています。
今後の生成AI活用について、どのような展望をお持ちですか? まずは報告書作成から運用を定着させ、ゆくゆくは「個別支援計画」の作成などにも応用していきたいです。一方で、最も重要視しているのは「AIに頼りすぎないこと」です。「AIが作ったからOK」とするのではなく、必ず人の目を通して見直すプロセスが欠かせません。また、AIに質の高いアウトプットを出してもらうためには、基となる日々の「支援記録」をしっかり書くことが前提になります。AIによる効率化で浮いた時間を、本来の福祉の仕事である「対人支援」や「質の高い記録作成」に充てる。今後は会社として安全なルールを整備し、全社でノウハウを共有しながら、AIと共に組織を進化させていきたいと考えています。
編集後記
研修後の報告会にて、アンケート結果の「活用意欲100%」という数字を見た時の皆様の驚きと納得の表情が印象的でした。「要配慮個人情報」を扱うデリケートな業種だからこそ、正しいリテラシー研修を行うことで、漠然とした「恐怖」が「正しく恐れ、正しく使う」という自信に変わったのだと確信しました。インビクト様の「人」に向き合う姿勢とAIの共存、これからも全力でサポートさせていただきます。
(文・構成:合同会社BRAVISTA)