【導入事例】株式会社赤尾商事様
AI業務活用未経験の不動産会社が生成AI研修で手に入れた”頼れる専門家”たち
(左から)株式会社赤尾商事 代表取締役 赤尾和優様、弊社代表 上野 和哉
鹿児島市で不動産売買・賃貸・管理・リフォームを手掛ける株式会社赤尾商事様。代表の赤尾和優様は、限られた人員で会社を運営されており、鹿児島市内にある繁華街「天文館(てんもんかん)」での地域活動にも従事されるなど多忙な日々を送られていました。しかし、日々の実務に忙殺され、対応スピードに限界を感じる場面も少なくありませんでした。本記事では、これまで生成AIを業務で一度も使用したことがなかった同社が、「生成AI研修」を通じてどのように基礎から活用法を習得し、業務効率化の基盤を築いたのかをご紹介します。
1. 導入前の課題:属人化と時間的コストの限界
コア業務に集中できない時間的制約
少数精鋭の運営体制ゆえにほとんどの業務を代表自身でこなさなければならず、将来的に注力したい「案件獲得」などのコア業務に集中できないという理想と現実のギャップを抱えていた。実際、物件査定作成といった作業だけでも月約15時間(約2営業日相当)を手作業で消費していた。
対応スピードの限界
多忙な実務に追われる影響で、インターネット経由の新規問い合わせに対するレスポンスがどうしても遅れがちになっていた。初期対応のスピードが鍵となる不動産業界において、結果的に競合他社に案件を取られてしまう機会損失も発生しており、体制の改善が急務だった。
気軽な相談相手(専門家)の不在
実務の中で発生する相場の確認や、経理、法律的な疑問点について、ちょっとした壁打ちや相談ができる相手が身近におらず、ご自身でリサーチして判断を下す負担がかかっていた。
AIリテラシーの不在とリスクへの不安
「便利とは聞くが使い方がわからない」「情報漏洩などのリスクが怖い」といった理由から、どのようにビジネスへ適用すべきか悩んでいた。
2. トップが語る、AI導入への決断と初期の葛藤
「AIは便利」と聞いていたが、使い方も分からなければ、どのようなリスクがあるかも全く分からない状態だった。同業他社がAIを使い始める中、「自分だけ使っていないとかなり不利になる」という危機感もあり導入を後押した。受講序盤は生成AIの基本操作に難しさを感じることもあったが、「分からないことはプロに直接聞ける環境」で心理的ハードルが大きく下がった。一人で調べるよりも、誰かに教えてもらう方がすんなりと習得できた。
3. 導入の成果:”無敵のツール”と頼れる専門家の獲得
作業時間
4. 現場主導の効率化を実現するAIリスキリングの実践
体系的な学習から実務への落とし込み
研修を通じて、生成AIを活用したプロンプト作成から、カスタムAI、ナレッジベース構築まで体系的に学習されました。
「一気にたくさんの専門家を仲間にしたような気分です」と赤尾様が語るように、これまで代表ご自身が抱え込みがちだった業務をAIに相談する新しいフローが確立しています。
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法律・経理の「壁打ち」
実務の中で発生する法律や経理の疑問点をAIに相談。気軽に頼れる専門家として活用し、負担を軽減。
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営業・マーケティング支援
物件のマーケティング施策の立案や、顧客対応のためのトークスクリプトの作成をAIと協働。
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カスタムAI・ナレッジベース構築
自社専用のカスタムAIを作成し、業務ノウハウを蓄積。ただのツール利用に留まらず、自社の資産として活用する基盤を構築。
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新規業務のプロセス最適化
「新しい業務に取り組む際は、まずAIに進め方を相談する」という働き方が日常化。
5. プログラムの感想と今後の展望
生成AI研修風景
生成AI研修を受講してみて、特に印象に残っていることは何ですか? 赤尾様: 一番印象に残っているのは、「AIの学習設定」や「個人情報の取り扱い」といった、AIを使う上でのリスクについて学べたことです。最初はAIが便利だとは聞いていても、リスクが全く分からなかったのですが、不動産業という個人情報を扱う業界だからこそ、そうしたリスクを分かって使わないと怖いということに気づけました。自分一人で調べていたら分からなかったようなことも、プロに直接教えてもらいながら進められたので、すんなりと習得できたと思います。
研修や継続的なフォローなどの伴走体制についてはいかがでしたか? 赤尾様: 打ち合わせを録音してくださり、後から振り返りができるように毎回議事録としてまとめて送っていただけたのが非常に良かったです。ただ話して終わりではなく、しっかりと記録に残してもらう体制があったからこそ、学んだことを復習し、着実にステップアップしていくことができました。
講座を通じて、AIがご自身の業務にどう活きると感じましたか?また、今後の展望を教えてください。 赤尾様: AIを使うことで、リフォームの相場や法律、原状回復に関することなど、これまでなかなか相談できなかったことを相談できるようになり、一気にたくさんの専門家を仲間にしたような感覚がありました。 今後については、AIに意図通り動いてもらうために指示を出すプロセスは、これから入る業務委託のスタッフなどに業務を説明するプロセスと全く同じだと感じています。今回の学びを機にマニュアル化などを進め、自分一人ではなく組織として動いていけるような体制づくりを目指していきたいです。
編集後記
「現在はほとんどの業務を自身でこなしているが、将来的には案件獲得に集中し、実務はスタッフに任せていきたい」という強い展望をお持ちだった赤尾様。「AIに任せられることは任せ、自分は本来の営業活動や経営戦略に注力する」という経営者としての理想的なシフトへの第一歩を踏み出される瞬間に立ち会えたことを、大変嬉しく思います。
(文・構成:合同会社BRAVISTA)
